Q&A

筋肉をつければ皮下脂肪や汗の量はへるのですか?

私(中年)は見たかんじ、やせています。汗は脂肪と関係があるらしいのですが、皮下脂肪の量なんかって見たかんじでは分からないものなのですか?
筋肉をつければ脂肪ってへるのですか。そして、汗の量も少しはへるのですか?
また、食べ物と汗の量は関係があるのですか?

中年と体臭多汗

脂肪と汗や体臭との関係ですが、まず皮下脂肪と汗とは明らかな関係があります。
皮下脂肪が厚いと、体内の熱が脂肪の断熱作用で体外に放出できないために、体温が上昇する傾向があり、その体温を適正値まで下げようを発汗中枢が働くため汗が多くなるのです。

あなたの場合には、やせ型ということで皮下脂肪による発汗作用は考えられませんが、しかし、問題はむしろ「内蔵脂肪」の方です。
脂肪は皮下だけでなく、腸管膜や内臓周囲にも蓄積することがありますが、内臓脂肪が貯まれば当然皮下脂肪と同様な作用で体内の深部温度を上昇させますからやはり汗が多くなります。

しかもこのときの汗は、ニオイが強いのです。
内臓脂肪は、皮下脂肪より活性が非常に高く、分解して遊離脂肪酸になりやすいのです。血中の遊離脂肪酸の濃度が高くなると、汗や皮脂腺から分泌されるようになり汗くささが強くなります。

また中高年の男性では、アルコールを飲む人が多く、脂肪汗になりやすく、肝機能が低下すると、この遊離脂肪酸の合成が阻害され、より血中の濃度が高まり、同時にケトン体という非常にニオイの強い物質が多く生産されるようになり、呼気や汗の中にでてきます。
したがって、一見痩せ型の人でも中高年では決して安心できません。

また食べ物と汗とも当然関係があります。
例えば、肉類などのたんぱく質の多い食事は、糖質などよりも5倍も食事性の熱産生が多く体温を上昇させ、汗を多くかかせます。
食生活には十分注意する必要があるでしょう。

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[監修] 五味 常明先生 五味クリニック院長
医学博士。体臭・多汗研究所設立。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる。「診療外科」を新しい医学分野として提唱。体臭・多汗治療の現場で実践。日本心療外科研究会代表。『汗をかけない人間は爬虫類化する』(祥伝社)他、著書多数。

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