Q&A

ワキ臭と喫煙の関係について

自分の場合は、汗の量が非常に多く悩んでいます。そして、腋臭の体質もあります。これは、遺伝や耳垢の話にあてはまりますし、自分でもニオイに気づきますので間違いがないと思いますが。
ニオイが気になりだしたのは、20歳ごろからで、就職してから、特に気にするようになりました。また、そのころから喫煙をしたので、汗の量およびニオイと喫煙の関係について分かっていることがあれば教えていただきたいと思っています。

また、自分の場合、汗の量が少ないときなどは、ニオイもほとんど気にならない程度だと思うのですが、いったん汗をかいてしまうと、ニオイが気になりだして汗が止まらなくなってしまうという悪循環に陥っているような気がします。
このような場合は、どのような治療方法に適していると思われますか?
ちなみに現在は、制汗剤を使用していますが、まったくといっていいほど効きません。
よろしくお願いします。

体臭かタバコか?

今回は喫煙と体臭との関係をお話しましょう。

体臭と喫煙とは、汗を通じて関係しています。
タバコの主成分はニコチンですが、これはカフェインやリタリンとともに「中枢神経興奮剤」と呼ばれています。
ニコチンはエフェドリンやコカインほどではないのですが、大脳皮質や大脳辺縁系を刺激してアッパーな気分にさせます。
これらは、また視床下部というところも刺激します。ところがこの視床下部には体温調節の中枢があり、ニコチンはこの体温調節中枢も同時に刺激してしまい主にエクリン腺の発汗を促進します。

ワキガ臭の強くなる要因として既にお話したこのエクリン腺からの汗の増加があります。アポクリン腺からの分泌腋が一定であってもエクリン腺の汗が増えると、ニオイの飛躍性や細菌分解の速度が高まりワキガ臭が強くなるのです。

またニコチンは交感神経も刺激することがあります。アポクリン腺は一部は交感神経の刺激で分泌が促進されますので結果的にはワキガ臭が強くなる要因ともなります。

以上のように、喫煙をしたからといって「わきがの体質」が強くなるわけではありませんが間接的にワキガ臭の程度を高めることは事実です。

あなたのように、発汗が契機になり「悪循環」で体臭が気になるような人は できるだけ無駄な発汗刺激はさけるべきてす。

そのような意味から「体臭」を取るか、「タバコ」を取るかという選択がせまられているといっても過言ではないでしょう。

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[監修] 五味 常明先生 五味クリニック院長
医学博士。体臭・多汗研究所設立。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる。「診療外科」を新しい医学分野として提唱。体臭・多汗治療の現場で実践。日本心療外科研究会代表。『汗をかけない人間は爬虫類化する』(祥伝社)他、著書多数。

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