Q&A

汗の匂いを汗腺トレーニングで防ぐ方法とは?

汗の匂いを汗腺トレーニングで防ぐ方法があると聞きましたが、
具体的なことを教えて頂けないでしょうか?

汗腺トレーニングの方法

汗腺トレーニングについて説明します。
体臭の中でも、最近、汗の匂いが気になるという人が増加しています。
エクリン腺からでる汗は本来、無臭なのです。それが時間がたつと、皮膚の雑菌や垢などが反応して通常の汗クササになるのです。つまり、臭う汗になるまでには、1時間くらいのタイムラグがあるので、かいた汗は拭き取ることで十分対応できるはずです。

ところが、最近、かいたばかりの汗の臭いが強く、タオルで拭いても臭いが残る人が増加しています。

その理由は、汗自体にニオイをつくる成分を含んだ汗をかく人が増えているからです。
その典型が、日頃「汗をかかない人」なのです。
現代人は、一年を通じて、空調の効いた部屋にいることが多く、夏でも汗をかく機会が少ないため、汗腺の機能が低下しているのです。
本来汗はほとんどが水にちかいのですが、汗腺の機能が低下すると、血漿の成分を再吸収できないため、濃度の濃い汗をかいてしまいます。これには、重炭酸イオンや尿素などが含まれているため、「ニオう汗」となってしまいます。

よく、夏に、クーラーの部屋から急に暑い戸外にでると、ドッーと大汗をかき、その汗がネバネバしていますが、それは濃度が濃いからなのです。汗腺機能の低下している人と実際に汗をかく能動汗腺の少ない人は、このような汗をかきやすくなります。

予防は、当然ながら「汗をかく」ことです。
同時に、夏前の5月くらいから、汗腺のトレーニングをすることで、汗腺の機能を高め、能動汗腺を増やすことが大切なのです。

「汗腺トレーニングの仕方」
1. まず、高温浴です。浴槽にかなり熱めのお湯(43度くらい、火傷をしないくらい)を少なめにはって、両手(ひじから下)と両足(ひざから下)を10分~15分くらいあたためます。この時、浴槽にイスをいれ前かがみになると効果的です。
これは、短期暑熱順化という原理で、四肢は汗腺の予備力が一番多いところでですので、能動汗腺を増やし、機能を高めるのには最も効果的なのです。
2.次は、微温浴です。1で入っていた熱めのお湯にぬるいお湯を足して、今度はぬるま湯のお湯に全身でつかり、リラックスして、高温で高まった交感神経を安定させるのです。
この時、お湯に酢をいれるとより効果的です。
3.お風呂からあがったら、十分水分をタオルで拭いてから、すぐに服を着ずに、そのまま汗を乾燥させます。目にみえない汗が汗腺から出やすくなり、機能を高めることができます。

以上を5月くらいから夏前くらいに行うとよいでしょう。

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[監修] 五味 常明先生 五味クリニック院長
医学博士。体臭・多汗研究所設立。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる。「診療外科」を新しい医学分野として提唱。体臭・多汗治療の現場で実践。日本心療外科研究会代表。『汗をかけない人間は爬虫類化する』(祥伝社)他、著書多数。

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