Q&A

朝お風呂に入る事が多いのですが、体臭に関係あるのでしょうか?

私は中学生ですが、体のニオイで悩んでいます。
最初は、口臭で悩んでいたんですけど、周りの人たちの態度から、口臭だけではないんでは、、、。と思い、体臭もあるって事に半年前くらいから悩むようになりました。
(口臭より体臭の方が気になるようになってしまいました)自分でもそのニオイはよく分かりますが、脱いだ後の服が臭うくらいで、普通にしてては分かりません。
しかし、周りの人にはそのニオイがいつもしてるんだと思うと、本当に嫌になります。
ニオイは、上半身からしかしないようです。それから、私は、夜寝てしまって朝お風呂に入るって事が多いんですけど、体臭に何か関係あるのでしょうか?

あと、ワキによく汗をかくようになってしまったんです。それもスゴイ量デス。しかも、家ではかきません。
学校だけでなんです。体臭と違って友達に笑って相談できるのですが、最近突然なんです。
なんででしょうか。ニオイはしないそうです。きっと、気にしすぎてるからかくんだろうなぁ、と思って気をつけていても、笑ったりして興奮するとかいてしまいます。

いつも頭の中は、体臭の事でいっぱいです。受験生だというのに勉強にも集中できないし、高校生になっても楽しい生活が送れるか不安デス。

入浴と体臭との関係。

あなたの質問は二つですが、まず汗の方は「精神性発汗」というものです。
しかし、「入浴と体臭」の関係については新しい質問ですので、ここで説明しましょう。
何日もお風呂に入らずに不潔にしていると体が臭くなるのは当たり前のことですが、関心はもっと高度なものでしょう。

それは、あなたの質問のように、夜寝る前の入浴と朝風呂とはどちらが体臭予防効果があるかとか、入浴で体の中からの体臭が増加することはあるかといった問題でしょう。

まず、体臭を軽減するなら、やはり寝る前にゆっくりと(長くではなく)入浴するべきです。

それは、まず一日の活動でたまった「乳酸」との関係です。
乳酸が体に増加すると、それに比例して汗の成分にアンモニアが増加することは説明しましたが、ゆったりと入浴することで血液の循環がよくなり、この乳酸が著しく減少します。
夜寝る前に入浴すると、乳酸が減少したまま睡眠をとりますから、睡眠中に「乳酸減少期」がとれ、体臭を減少したまま翌日を迎えることができあます。
しかし、朝あわただしく入浴しても、すぐ学校や会社に外出して活動が開始されるとこの「乳酸減少期」がとれませんので、汗の中のアンモンニア濃度が減少する期間が少なく、相対的には体臭が強いまま一日を迎えてしまいます。
さらに朝風呂では、入浴後に汗が十分蒸発しないままに、すぐ服を着てしまうので、深部体温が下がることができず、日中汗をかきやすい状態となり、体臭の原因ともなります。

勿論、朝風呂は寝汗などの汗くささは減りますが、それはあくまで一時的なもので、体の中からの体臭を減らすなら、夜寝る前に入浴すべきでしょう。

入浴によって逆に体臭が増加するかということですが、健康な人ではこのようなことはありません。
しかし、血液の流れの悪い人は、入浴で先ほどの「深部体温」が上がると、血小板が変形しやすくなったり、血小板を溶かす物質が少なくなり、全身の血液の流れが「さらに」悪化して、抹消での酸素不足を招き、乳酸を産生しやすい無酸素下での発汗が多くなり、体臭を増加させます。

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[監修] 五味 常明先生 五味クリニック院長
医学博士。体臭・多汗研究所設立。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる。「診療外科」を新しい医学分野として提唱。体臭・多汗治療の現場で実践。日本心療外科研究会代表。『汗をかけない人間は爬虫類化する』(祥伝社)他、著書多数。

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