Q&A

タバコが体臭に与える悪影響のメカニズムについて

本当に先生のおっしゃる通り、「ニオイ」と格闘しながら自分なりに頑張ってます。周りの人特に職場の人の反応は相変わらず厳しいですが。そういう人達にはもう少し「ニオイ」についての知識を持って貰いたいとつくづく思います。ニオイがあればすぐワキガと言われるのにはもうウンザリしてます。

それでも先生や他の「ニオイ」で悩んでいる人達の存在が今の自分には心強い味方に感じられてなりません。自分一人では踏ん張れないですから。

最近は皮膚の状態も落ち着いてます。極端に体を洗うのを止めてからは例の青草ニオイニオイは無くなってきました。
それに全然臭わない日もあるんです。そんな日は周りの人は「なんなんだろう」って不思議がってますけど。(笑)自分のニオイは腸内異常発酵によるたんぱく質系のニオイと脂質系のニオイの複合である事が分かってきました。

私の場合はシャンピニオンエキスと乳酸菌飲料の服用がマズマズの効果が上がっている様です。

またまた質問なのですが、先生の他の方々へのご回答に良く出てくる「解糖系」というキーワードに関して、そのメカニズムからタバコはかなりの悪影響を及ぼすものと考えてよろしいのでしょうか。

その他にタバコが体臭に与える悪影響に関して、具体的に原因があるのでしたら是非ともそのメカニズムを教えて頂きたいのですが。

タバコと体臭との関係の補足

あなたの質問の「解糖系」と喫煙との関係ですが、じつはここにも間接的にはあるのです。タバコの中には、ニコチン以外にも一酸化炭素、二酸化炭素、タールなどの刺激物が含まれていますが、これらが肺へ吸収されたときの吸気の酸素濃度は当然新鮮な空気だけを吸った時よりも血液中の酸素飽和度は低くなり、末梢皮膚組織の血液中の酸素も低下して、汗腺の活動のエネルギーを「クエン酸回路」でなく「解糖系」から得ようとします。

解答系では、代謝産物として乳酸が産生されるためそれに比例して汗腺の中にたんぱく質系のニオイの代表である「アンモニア」が増加するのです。

さらに、肺胞中の二酸化炭素の濃度が高くなると、それは視床下部の発汗中枢を刺激して発汗を促進する傾向もあります。

以上が前のタバコと体臭との関係を補足する理由です。

いずれにせよ、タバコの吸い過ぎは体臭をつくることは間違いありません。

Q&Aトップに戻る

[監修] 五味 常明先生 五味クリニック院長
医学博士。体臭・多汗研究所設立。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる。「診療外科」を新しい医学分野として提唱。体臭・多汗治療の現場で実践。日本心療外科研究会代表。『汗をかけない人間は爬虫類化する』(祥伝社)他、著書多数。

お客様の声

消臭したい気になるニオイは?

商品一覧

お問い合わせ
page top