Q&A

腋の下の汗のにおいをかぐと変なにおいがします

はじめまして。

手術を受けようを思うのですが、質問があります。  

私は、たまにわきの下の汗のニオイを嗅ぐと変なニオイがすることがあるので、わきがだと思うのですが、変なニオイがしない時もあります。自分ではニオイを感じない時でも、周囲の人はくさいのでしょうか。  

また、仕事がデスクワークなのですが、帰りにはスカートにしみができるくらい椅子に座っている時にももの下に汗を書くのですがこれは気にしすぎだからなのでしょうか?  

あと、私はスノーボードが趣味なのですが手術をしてからどれくらいで激しいスポーツが出来るようになりますか。もし、1ヶ月程度なら今年中を考えているのですが。

なんか、たくさん質問してしまって申し訳ありませんがよろしくお願いします。

わきが臭の発生の仕方について

今回は、あなたが「わきが体質」であるという前提でお話します。

わきが体質の人の場合普通は自分自身で「わきが臭」を感じることが出来ます。それは、わきが臭が明らかにエクリン腺の汗のニオイとは異なるからです。

しかし、わきがの程度が極端に強くなると皮肉なことに自分ではニオイに麻痺(嗅覚の疲労といいます)してしまい感じなくなることもあります。また嗅覚能に減退があれば当然自覚することはありません。 

ここで、わきが臭のニオイの発生の特徴について説明しましょう。

アポクリン腺のニオイの発生の仕組みはエクリン腺とはかなり違いがみられます。

エクリン腺の場合には体温が高くなり体温調節が必要となれば必ず血漿から汗の原液を作り汗として体外に発汗します。汗の原料も豊富です。

一方、アポクリン腺の分泌液(汗)はアポクリン腺の中の細胞の一部がちぎれて離脱したり、細胞の内容物が外に吐き出されるような形で生産されます。

これが、アポクリン腺の汗の方が不透明で粘り気がある理由です。

また、エクリン腺は血漿という汗の原料が無限にあるのに対し、アポクリン腺の場合はいったん分泌してしまうと細胞の内容物が枯渇してしまい再び生産するのにある一定の時間がかかることです。この時間は男女によってまた人によってことなります。 

ですから、わきが体質だからといってもいつもニオイを発散しているわけではないのです。 あなたが「変なニオイがしない時もある」というのはそのような休止期にあたっていたためと思われます。

ですから、そのような時には当然周囲の人も臭くはないのです。 

次に手術の時期についてですが、これは患者さんの仕事の都合などで決められることが多いと思いますが、わたしのクリニックでは、「今日思いついて明日手術をする」というわけにはいきません。

手術には数日前からさまざまな準備が必要です。そのため当院ではすべて予約制となっております。

また予約は2~3週間から1ヶ月以上先になることもあることも頭に入れておいてください。

わたしのクリニックで採用している「直視下剥離法」では、取り残しがないように術者がアポクリン腺を一つずつ確認しながら摘出方法のため、美容外科での「機械」で行う方法のように1日に何人もの患者さんをまとめて手術するようなことが不可能だからです。 

また手術はわたし自身が相談して責任をもって行っています(助手がいることもありますが)。 このような理由で、予約をしても少しお待たせすることがあるかもしれませんがご了承していただきたいと思います。 しかし、海外にいく用事が近いとか結婚式や学校があるなどの特別な事情の場合には、手術日を早めるような配慮もしていますので予約の時に申し出てください。 

ご質問のスノーボードですが、手術後1ヶ月は控えていただきます。ですから 例えば正月に行きたい場合には、少なくとも11月の初旬に手術を済ませる必要があるわけですから、その2~3週間前には予約をお願いします。

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[監修] 五味 常明先生 五味クリニック院長
医学博士。体臭・多汗研究所設立。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる。「診療外科」を新しい医学分野として提唱。体臭・多汗治療の現場で実践。日本心療外科研究会代表。『汗をかけない人間は爬虫類化する』(祥伝社)他、著書多数。

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