Q&A

多汗症

私は28歳、女です。
26歳の時に出産して以来、(以前も汗をよくかく体質でした) 脇の下の汗の量が、すごく増えたような気がします。 (背中にもよくかきます)
普段、洋服を着て普通に過ごしていても、絶えず汗が脇から出ていて 濡れてシミが出来てしまいます。
Tシャツなどはすぐにシミが出来てしまうほどです。
特に自分では、暑いなどの実感が無くても脇の下からの汗は止まりません。
今のところ、ニオイの方は自分ではわかりませんし、他の人も気にならないようです。 涼しい場所で過ごしていても、脇の下だけ汗をかくのは本当に嫌です。

ちなみにどの位の量かといいますと、(自身で暑いとゆう実感が無い時でも) ノースリーブの服の時などは、わき腹に汗が流れてくるほどです。
このままでは、洋服に出来る汗染みを気にして外出もままなりません。

精神的なものなのでしょうか?
手術などで解消できるのでしょうか?
どうしたら良いかわかりません。

ご返事

外出もままならないほどの汗ということですから、かなり悩まれているのではないかと推察いたします。
ともさんの多汗は、次の3つの原因が考えられます。

第一は、出産を契機として女性ホルモンのバランスがくずれることによる多汗です。
第二は、そのような「産褥期多汗」をきっかけとした「精神性発汗」です。
第三は、もともと体質的に汗腺が多く存在する「アポクリン腺型多汗」です。

あなたのケースでは、わき腹にまでたれるほどですので、以上の3つの原因が重なってしまったのかもしれません。
治療は、第一の場合にはまず婦人科にてホルモンの検査をして異常があれば ホルモン補充療法が効果的です。
精神性発汗に対しては、本来「自律訓練法」等の精神療法がまず選択されるのですが、あなたのような強い多汗の場合には手術療法が第一選択肢として考えてもよいでしょう。
ただし、手術による減汗効果は、仮にあなたが 次の「アポクリン腺型多汗」を伴っているかいないかにより異なります。
伴っていないなら、約50%~60%、伴っているなら約70%から80%の汗が減ります。
ですから、第三のアポクリン腺型単独の場合にはかなりの効果が期待できます。

以上のように、脇の下の多汗の治療には、あなたがどのタイプに属すかの正しい診断が大切です。
汗の悩みはなかなか他人に理解されません。
でも一人で悩まずにキチンとした診察を受けられることをお薦めします。

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[監修] 五味 常明先生 五味クリニック院長
医学博士。体臭・多汗研究所設立。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる。「診療外科」を新しい医学分野として提唱。体臭・多汗治療の現場で実践。日本心療外科研究会代表。『汗をかけない人間は爬虫類化する』(祥伝社)他、著書多数。

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