精神性発汗を止める方法を教えてください
自分は親からの遺伝でわきがであると言われました。それはそれで受け入れ、制汗剤を使い匂いを抑えようとしてきました。 しかし２年程前からそのことを気にするあまり、暑いと思わないのに脇を意識していつでも汗をかくようになってしまいました。 夏はひどく汗じみができて着たい服も着られないし、冬でも・・・。その影響で大学生活、サークルやアルバイトも全然積極的になれません。周りの人に匂ってないか心配で。今のところ手術をする気はありませんが、この精神的発汗をとめる方法はないでしょうか。
よいアドバイスをお願いします。ちなみに私は脇から直接におうというより 服にしみこんだ汗のほうがにおうといった状態です。
悩みの整理
あなたには、二つの問題があり、あなたはその二つのうち一つはすでに解決できている（とわたしは信じます）ということです。
それは「ニオイ」と「汗」という２つの課題です。
通常、この二つは一緒になっていますので同じように同時に悩みとなることが多いのですが、あなたはすでに「ニオイ」については自分自身で整理がついているようです（とわたしは信じます）。
ですから、あなたの場合には、当面の問題は「ニオイ」ではありません。
確かにあなたの悩みの元を正せば、あなたの親からワキガ体質であることを言われたこと（これは重要な問題ですが）にルーツはありますが、つまりあなたの遺伝的体質にオリジンはありますが、しかしそれはもう過去の過ぎ去った時代の話です（とわたしは信じます）。
むしろ今あなたが直面している問題はひとえに「汗」なのです。（本当は違うかもしれませんが、そう信じるべきです）
ここまでくるともう悩みの解決のゴールは、すぐそこです。
あなたはニオイについてはもう受け入れている（そう信じます）のですから、無視できるはずです。
あなたの残された問題は純粋に「汗の悩み」ということです。
ですから、あなたはこう割り切れるはずです。
あなたが、あなたのわきの下にいくら多くの汗をかこうと周囲の人にはかかわりのないことですから、あなたの気持ちの持ちようの問題であるということです。
このように問題を単純化できたら、残された「精神性発汗」の治療は、簡単です。
それは、ちょうどこの掲示板の「女の子」の相談でわたしが説明したポイントを実行するだけで、あなたの気持ちはコペルニクス的展開を示し、汗の悩みなどあっと言うまに解消されるでしょう。
でも、もしあなたが「ニオイ」の問題もまだ心にひっかかるところがあるなら、もう一度その辺のところを教えてください。
また違う解決法があるかもしれませんので、それを一緒に考えましょう。
医学博士。体臭・多汗研究所設立。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる。「診療外科」を新しい医学分野として提唱。体臭・多汗治療の現場で実践。日本心療外科研究会代表。『汗をかけない人間は爬虫類化する』（祥伝社）他、著書多数。
