Q&A

ニオイと言われて対人恐怖症になりました

20才から、たばこを吸い始め、もともと汗かきだったのですが、学生の時はニオイとは、言われませんでした。就職してから、ニオイといわれました。対人恐怖症になりました。
仕事を辞めて、訓練学校に行ったのですが、そこでも、ワキガじゃないか、と避けられました。
日赤病院で診てもらったら、単なる多汗だといわれましたが、ワキガの手術をしました。
それから、フリーターをしてますが、面と向かってニオイとはいわれませんが、近寄って来られません。
わきを切ってから、他の部分から余計に汗がでてきます。漢方薬を飲みましたが、効きません。
今、安定剤を飲んでいますが、すっかり、出不精になり、友達もできません。
ちゃんとした社会人生活を送りたいです。なんとかニオイといわれないような体になれませんか?
良い解決策を教えてください。よろしくお願いします。

「心」と「体」の両面から。

あなたが、「ちゃんとした社会生活を送る」ためにも、また今後の人生にとっても、今は非常に重要な時期です。しっかりとした対応をしなければなりません。

そのための正しい方向付けは、このような掲示板でのわたしの意見だけでの「対応」では、不十分です。
今あなたに必要なことは、キチンとした「心のサポート」です。
迷わずに「心療内科」か「精神科」で信頼できる先生に相談してください。


しかし、投稿内容から、無責任にならない範囲内でのアドバイスをしましょう。
それは、「心」と「体」の両方からアプローチをするということです。あなたにとっての問題は、本来結びついてはいけない「原因」と「結果」とが、癒着してしまったところにあります。
つまり、今、「出不精で友達も出来ないような社会生活」をしているという実社会での「結果」は、人からニオイと言われた「原因」にあるわけですが、本来あなたにとってはこの二つの現象は、全く関係のないものです。
それが、関係づけられてしまったのは、さまざまな間違った対応のためです。
その一つが、ワキガではないにもかかわらず、「ワキガ手術」を受けたということです。


当然ながら、ワキガでなければワキガが治るはずはありませんから、そのこと自体が「心傷」となります。
その心傷は、精神性発汗の引きがねになり、多汗の原因ともなり得ます。

つまり、いくら大病院といえども「体臭」の専門家がいない場合には、体臭の本質的治療は困難なのです。
わきが手術は、他のさまざまな手術の片手間に簡単できるような安易なものではないのです。いずれにせよ、過去のことを悔やんでもしかたありませんから、大切なことは、これからどう対応するかです。


その一つがまず「心のケア」ですから、これは心の専門家にアドバイスをもらうようにしてください。
しかし、あなたの場合には、結びついてはいけない「原因」と「結果」が癒着しているのですから、これを分離する必要があります。そのためには「体」からのアプローチも必要です。
つまり、あなたにとっての「ニオイ問題」を解決するということです。
それは、もう手術などではなく、あなた自身の体臭を軽減する「努力」です。

きっとあなただけの「ニオイ対策」があるはずです。
あきらめずにぜひ実行してください。

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[監修] 五味 常明先生 五味クリニック院長
医学博士。体臭・多汗研究所設立。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる。「診療外科」を新しい医学分野として提唱。体臭・多汗治療の現場で実践。日本心療外科研究会代表。『汗をかけない人間は爬虫類化する』(祥伝社)他、著書多数。

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